長期投資家がチャートを分析をする際に気をつけるべきことは、対数スケールで見ることと、切り取り期間の使い分けです。
ドミノ・ピザ
今回は、いかにも今後も並外れたパフォーマンスを上げそうに見えるドミノ・ピザを例に取って説明します。
2010~2023年で年利33%のとてつもない銘柄であることは事実であり、今この銘柄を買えば今後も同じパフォーマンスを上げてくれそうに思えます。
しかし、対数スケールにしてみるとどうでしょうか?
徐々に成長率が落ちていっていることが見て取れます。
最近の利回りとして、2017~2023年の期間を抜き出してみましょう。
すると、利回りは14%程度となります。
十分な水準ではありますが、最初に想定していた33%と比べると物足りないのではないでしょうか?
順当に行けば、青線のように年利14%以下で上昇していくと考えられます。
このように、対数スケールを使うことと長短のグラフを使い分けることで、成長力が鈍化していっている銘柄を避けることができます。
これはEPS成長率などを分析する際にも言えることです。