ServiceNowは、多くの大企業に存在する非効率を改善する基盤プラットフォームを提供する企業です。
顧客企業は業務管理の基盤を同社の提供するNow Platformに集約することで、様々な業務プロセスを自動化し、手作業や例外処理を削減することができます。
Now Platformでできることがあまりにも多岐に渡るため漠然とした説明しかできないのですが、この汎用性の高さが同社の強みでもあります。どのような企業でも通用するプラットフォームだということだからです。
導入事例が豊富に公開されていますので、以下のページを読んでからこの先を読み勧めていただけると理解がしやすいと思います。
Fortune500企業の85%がServiceNowのプラットフォームを導入しています。
収益源は世界中にバランスよく分散しています。
Now Platformは幅広い業務プロセスに深く組み込まれているため乗り換えコストが非常に高く、顧客の更新率は100%近くを継続しています。
顧客が他社のシステムに乗り換えようとしても、移行には膨大な時間がかかり、従業員に新たなシステムの使い方を覚えさせる必要もあります。このように移行期には業務効率が下がります。
さらに、万が一移行によりデータの一部が消失したりでもすれば多大な損失が出る可能性もあります。
このような理由からNow Platformの驚異的な更新率の高さが実現されていると考えられます。
また、ServiceNowが提供するのはソフトウェアであり、先述の乗り換えコストにより他社と価格競争になりにくいため、高い粗利率を誇ります。
まだまだ成長段階であり、粗利益のほとんどを再投資しています。
そのため利益をそこまで重視しておらず、利益額・EPSの推移はあまりきれいな形はしていません。
ただし、売上は順調に成長しており、株価も右肩上がりに上昇してきました。
ServiceNowはすでにFortune500企業の85%を顧客として獲得しており、新規顧客が枯渇しつつあります。
しかし、同社はアップセルを得意とし、これまで既存顧客に新たな付加価値を提示して1社あたりの契約金額を成長させてきました。
今後もこの傾向が続けば、新規開拓が滞ってきたとしてもServiceNowは成長を続けられるはずです。
私はServiceNowは今後も持続的な株価上昇を遂げると考えており、同社の株を保有しています。
参考文献:
https://www.servicenow.com/company/investor-relations.html
https://jp.tradingview.com/symbols/NYSE-NOW/financials-overview/