保有していたシスメックス株を全売却しました。以下にその理由と、この銘柄についての私の投資判断に対する反省点を詳しく説明します。
利益成長の停滞
シスメックスは、血液検査や尿検査における検体検査機器分野で世界トップシェアを持つという素晴らしい事業内容を持つ会社です。この分野の製品は非常に高いスイッチングコストを伴うため、私はシスメックスは強固な参入障壁を持つと評価しています。(→参考記事)
しかし、その魅力的な事業モデルにもかかわらず、最近の利益額の成長は停滞し、EPS(一株当たり利益)やBPS(一株当たり純資産)の成長率も徐々に低下しています。
(利益額やEPS, BPSは複利で増えていくので、直線的な成長は成長率の低下傾向を表します。)
これらの要素は、シスメックスの成長余力がなくなりつつあることを示しています。
反省点:事業が魅力的でも成長性が高いとは限らない
私はシスメックスの魅力的な事業内容に注目しすぎ、同社の成長性については十分な分析を行っていませんでした。シスメックスが特定の事業領域でトップシェアを誇ることや強固な参入障壁に目を奪われ、実際の利益額やEPS成長率などの数字をより詳細に検討することを怠っていました。
たとえ魅力的な事業モデルであり、強固な参入障壁を持つために世界トップシェアの地位を守り続けることができるとしても、その市場の成長性と持続性をしっかりと評価することが不可欠であると気付かされました。
特に、実際の利益額やEPS成長率などの数字は、その企業の真のパフォーマンスを示す重要な指標であり、これらをしっかりと見ることが重要な点です。
まとめ
以上の理由から、私はシスメックス株を全売却する判断に至りました。今回、投資の対象となる企業の成長性と持続性に注意を払うことが重要であるということを学びました。特に、実際の利益額やEPS成長率などの数字は、その企業の真のパフォーマンスを示す重要な指標であり、これらをしっかりと見ることが投資判断には不可欠です。