個別株で年利15%を狙う「GVMT戦略」/4. 売却条件

この記事は【個別株で年利15%を狙う「GVMT戦略」】シリーズの第4回です。

まだ前回までの記事を読まれていない方は、第1回から読み始めていただくことを推奨します。

この戦略の概要を再掲します。

概要

この戦略では、まず以下の条件を満たす、長期的に高収益を継続すると予想される銘柄を選択します。

主観的なチェック項目:

  1. 世界で稼ぐ先進国企業
  2. 高付加価値
  3. 経済的な堀がある
  4. 長期潮流に乗っている

客観的な指標:

  1. 海外売上比率 > 50%
  2. ROE > 15%
  3. PER < 50倍
  4. EPSが安定的に上昇している
  5. 株価が安定的に上昇している

そして、割安度から最適なポジションサイズを計算し、毎月月初にリバランスします。

これにより、長期にわたって高い投資リターンを得ることを目指します。

ステップごとに4つの記事に分けて解説しています

1. 候補銘柄の選定方法

2. 期待運用利回りを計算して買いたい株価を算出する

3. 各銘柄の組入比率とリバランス方法

4. 売却条件

4. 売却条件

第1回では、今後数十年にわたって現在の事業が通用し、他社に負けない圧倒的な優位性を持つために、今後の株価や配当の予想がしやすいと考えられる銘柄のリストを作りました。

第2回では、過去10年の業績を元に現在の1株の10年後の価値を予想し、そこから現在の株価で買ったときに予想される今後10年の運用利回りを計算する方法を覚えました。

第3回では、割安度から最適なポジションサイズを決定し、定期的にリバランスすることで再現性高く運用利回りを向上させる方法を説明しました。

第4回では、購入した銘柄を売却する条件を解説します。

売却条件

売却条件は、第1回で紹介した以下の銘柄選定基準のどれかが崩れた時です。

主観的なチェック項目:

  1. 世界で稼ぐ先進国企業
  2. 高付加価値
  3. 経済的な堀がある
  4. 長期潮流に乗っている

客観的な指標:

  1. 海外売上比率 > 50%
  2. ROE > 15%
  3. EPSが安定的に上昇している
  4. 株価が安定的に上昇している

※ただし、「PER < 50倍」という条件のみ除いています。

銘柄選定時には割高銘柄を掴まないために重要な指標ですが、PERが50倍を超えるほど割高になったとしても、株価に勢いがあるうちはファンダメンタルズを無視してさらに上昇することが考えられます。

第3回で紹介した銘柄の組み入れ比率の調整方法を使えば、割高になるにつれて徐々に比率を下げていくことができます。

組み入れ比率=1 / ( 割安度 / 下落率 ) 

PERが50を超えた時点で全売却するより、バブルに乗りつつ徐々に持ち分を減らしていく方が期待値は高いと考えられます。

売却理由として頻度が高いと考えられるのは、時代の変化によって以前ほど高い付加価値を提供できなくなったり、経済的な堀を失って他社にシェアを奪われたり、何らかの理由で株価が5年以上低迷したりといった理由です。

もしくは、自分の分析に間違いがあって、そもそも条件を満たしていなかったということもあるでしょう。

もし保有している銘柄にこのようなことが起きたら、その銘柄に愛着を持って売るか悩んでいる場合ではありません。今すぐ全売却するべきです。

 

以上です。

おすすめ記事一覧