この記事では、世界を代表する害虫駆除会社であるローリンズを紹介します。
ローリンズ【 ティッカー：ROL 】
アメリカ、ジョージア州アトランタに本社を置くローリンズ社は、世界を代表する害虫駆除の専門企業です。多数のブランドを傘下に収めています。
ローリンズは、家庭からビジネス現場まで、あらゆる種類の害虫対策を提供しています。長年の実績と高い信頼性から、個人、レストラン、ホテルなど多くの顧客がローリンズのサービスを選んでいます。
収益源はほとんどアメリカに集中していますが、必要不可欠なサービスで圧倒的なシェアを持つローリンズは、米国の経済成長が頭打ちにならない限り、安定して収益を伸ばし続ける企業と考えられます。
ローリンズの株価推移
1985年以来、年利14.74%で上昇を続けています。
ローリンズの各投資指標
ROEは28%と非常に高く、EPSは安定的に、かつ急速に伸びています。これらのことから、ローリンズの高い競争力と安定した収益の拡大が窺えます。
ローリンズは世界で稼ぐ先進国企業
今後、ますますアジアとアフリカの人口とGDPのシェアは増えていき、先進国のシェアは減っていきます。
自国内や先進国だけでなく、このような新興国でも収益を上げることが、企業にとっても保有する株式の値上がりを望む投資家にとっても今後ますます重要になっていきます。
ローリンズはアメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、中国、インド、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルー、コロンビア、南アフリカ、モロッコ、エジプトなど、世界中で事業を展開し、この世界的な流れに対応しています。
ローリンズは高付加価値企業
ローリンズは、その専門的な害虫駆除サービスにより、個人の生活品質の向上と事業者のビジネス運営の成功を支え、それによって高い付加価値を創出しています。
個人顧客に対しては、家庭内の害虫問題を解決します。自宅での害虫発生は不快感だけでなく、衛生面での問題も引き起こします。自分で害虫を取り除くのは困難であり、触れたくもないでしょう。ローリンズはこれらの問題を解決し、顧客の生活環境の改善と安心感を提供します。
事業者に対しては、特にレストランやホテルなど、害虫発生が売上に直接的な影響を及ぼす業界において、ローリンズのサービスは不可欠です。害虫の発生は顧客満足度の低下や売上減少につながります。ローリンズはこれらの問題を迅速かつ効率的に解決し、ビジネスの成功に寄与します。
このように、ローリンズはその専門的なサービスにより個人の生活と事業者のビジネスの双方において高い付加価値を提供し、顧客の信頼と満足度を獲得しています。
ローリンズは強固な参入障壁を持つ
ローリンズが展開する害虫駆除サービスでは、確実な結果と信頼性が求められます。個々の顧客から見れば、害虫駆除のためとはいえ信用できない業者を自宅に他人を招くことには抵抗があるはずです。そのため、信頼できる企業に依頼したいというニーズが強く存在します。また、事業者にとっては、レストランやホテルなどで害虫が発生すると、それは売上へ直接影響する大問題となります。したがって、確実に害虫を根絶する能力を持つ、信頼性と実績を確立した企業が求められます。
これらの要素から、ローリンズが有する参入障壁は、非常に強固なものと言えるでしょう。
ローリンズは長期潮流に乗っている
ローリンズは、世界的な経済成長とともに高まる害虫駆除サービスのニーズに対応することで、長期的な成長潮流に乗っています。経済成長に伴い、人々はより豊かな生活を追求し、それに伴い清潔な生活環境を求めるようになっています。その結果、害虫への嫌悪感が高まり、プロの害虫駆除サービスへの需要が増大しています。ローリンズはこの需要に対応し、自社のサービスを提供しています。
さらに、地球温暖化に伴い、害虫の増加が予想されます。それにより害虫駆除の需要が増加すれば、ローリンズの事業もその恩恵を受けることとなります。
人々が豊かになることによる害虫駆除への意識の高まりと地球温暖化による害虫の増加は、ローリンズのサービスが求められ続ける長期的な推進力となると言えます。これらを背景に、ローリンズは今後も着実な成長を遂げると期待されます。
まとめ
アトランタを拠点に活動する害虫駆除の専門企業、ローリンズは、多くのブランドを傘下に持つ世界的な企業です。彼らは個人の家庭からビジネス現場まで、多様な害虫対策を提供し、高い信頼性を誇っています。これらの専門性と信頼性が新規参入障壁となり、ローリンズの競争優位性を強化しています。北米だけでなく世界各地で事業を展開し、地域ごとの害虫問題に対応したサービスを提供しています。このような活動を通じて、ローリンズは個人の生活と事業者のビジネスをサポートしており、その結果として株価は安定的に上昇を続けています。今後も、長期に渡ってこのような株価の上昇は継続すると考えられます。
